30代女性。 マルタのバレッタにあるイージースクールに、バカンスを兼ねて2週間の短期留学をし、ホームステイ滞在。
30代
女性
自営業
6月28日(月曜日)〜7月9日(金曜日)
イージー・スクール・オヴ・ランゲージズ
※ホームスティは6月26日(土曜日)〜7月12日(月曜日)
飛行機代 12万円(燃料費・空港使用料など込み)
授業料(2週間・夏料金) 300ユーロ+30ユーロ(入学金)
ホームスティ代(シェアルーム・二食付き・2週間+3泊・夏料金) 380ユーロ程度
おこずかい(ツアー参加代、カフェ代、昼食代など) 約300ユーロ
・ちょうど夏のバカンスシーズンなので、海がきれいなのでは?
・日本人が少なく、英語の勉強にはいいのでは?
・国自体が小さいので2週間過ごすにはちょうどいい規模では?
英語留学だけではなく、バカンスも兼ねていたので、できるだけ交通の便のいい場所にしました。国内ほとんどの場所には、首都バレッタからバスが出ることや、世界遺産である城塞都市に住んでみたかったので、イージー・スクール・オヴ・ランゲージズを選びました。
●学校
アットホームで気持ちのいい学校でした。ちょうどシーズンだったので、学校には60人以上の生徒がいたでしょうか。国別にみると、スペイン人の学生が最も多く、続いてイタリア人、スイス人です。チェコやオーストリア、ハンガリー、ロシア人もいました。日本人は1年間いる長期滞在の男性がひとりのみで、基本的には24時間英語漬けでした。職業別では、学生か定年退職した年配の人がほとんどで現役の社会人は2、3割くらいでした。
入学試験は英検3級程度の問題が出題されます。5段階程度のクラスに分けられるのですが、その結果を見て、最初、中級クラスに入れられてしまいついていけず、翌日、クラスをひとつ下げてもらいました。あまり書けなかったのですが、それでも日本人は「読む・書く」が慣れているので、他の国の人たちに比べると点数を取れてしまいます。が、「話す・聞く」が苦手なので、たいていの日本人は、せっかく上のクラスに入っても下のクラスを希望するようです。
授業は先生の出身国によって多少、なまりがありますが、慣れれば問題ありませんでした。ただ、「名詞」「動詞」「接続詞」などの単語は、日本で日本語で習ってきたので、最初、「Noun」「Verb」「Conjunction」の単語の意味が理解できませんでした。書いてもらえば分かるのですが、あまり黒板は使わないので、文法で使われる言葉の発音を覚えていけばよかったです。
1週間ごとに帰国する生徒もいれば、入学してくる生徒もいるので人数は週によってばらばらですが、だいたいどのクラスも6,7人で授業を受けていました。下から2番目程度のクラスなので、「1月から12月」までの月の単語を発音したりと、中学1,2年生の程度の内容から、逆に「中国の一人っ子政策についてどう思うか?」などのディスカッションまであり、幅が広かったです。「1月」の単語が分からない生徒たちでも、ディスカッションではよく話していました。そのあたり、日本人はあきてしまったり、逆にとまどう場面もあるかもしれません。
授業以外としては、なぜか途中の休憩時間が30分もあり、たいていの生徒は路上で座り込んで談笑していました。近くに2軒カフェがあり、コーヒーを飲むこともできます。
問題点を強いてあげるとすると、校内にくつろげる空間が少ないこと。スリーマの大きな学校のように、休み時間や放課後に生徒たちが談話できるような屋上も中庭もなく、窓がない談話室がひとつだけ。なので学校が終わると、みんな足早に帰ってしまいます。
また、生徒の居住区がバレッタとスリーマに分かれてしまうので、まとまりずらい感じでした。ヨーロピアンはほとんどの子が携帯を持っていて連絡を取り合えるのえすが(話すと高いがメールは国が違っても安いようです)、日本の携帯ではそれは叶わず、長期滞在する場合は現地で携帯をレンタルしたほうがいいかもしれません。
そして、スペイン人が学生の半数を超えるので、スペイン語学校に来ている気分でした。また、どのクラスでもスペイン人学生が授業中にスペイン語で話してしまうことが問題になっていました。逆に先生によっては、イタリア人の生徒にイタリア語で説明をしてしまうので、ほかの生徒に理解できないこともありました。
最後に、クーラーが日本人にはきついので、かなり寒いです。長袖の上着は持っていったほうがいいかもしれません。
先生によって、スピーキング中心の先生や、プリントばかりやらせる先生など、いろいろですが、希望すれば変えられるようです。
授業で学んだことはいろいろありますが、それよりも午後に生徒同士で海に行き、夜、踊りに行ったりとよく遊んだことで英語へのアレルギーがなくなりました。文法や発音は国によってなまりが強いので、お互いに直しあったり、文法を直したりと友達を作ることが上達の近道になった気がします。
●ホームスティ
学校から徒歩5分のマンションに滞在しました。学校の送迎がなくても、公共バスで簡単にバレッタに到着できます。碁盤の目のような街なので、住所だけで家にたどり着けました。小さな女の子がいる家庭で、ホストマザーが英語を話し、ホームスティは慣れているようでした。あまり干渉してこないので居心地がよかったです。
シェアルームの料金でも、部屋があいていれば、一人部屋を使わせてくれるようです。最初の1週間はスイスの女子学生とふたりだったのですが、翌週から5人に増えました。いびきがうるさい女の子と同室の子は、薬局で日本では見たことがない大きな耳栓を買っていました。
ネットはリビングで使用できたので、どの学生もパソコンを持ち込んでネットができました。ただ、トイレとシャワーが一緒だったので、全員で海から帰ったときは混雑しました。
部屋は清潔でしたが、よく猫が入ってきてベッドやカバンの上で寝ていました。私は猫好きですが、猫が嫌いな人はつらいかもしれません。
日本の専業主婦と違って、家事をあまりしないようです。ご飯を作るのは夜だけ。しかもたいてい1品です。最初、お皿にミートパイがひとつだけ載っていて、これが夕食?とびっくりしました。マルタの肉は硬く、食べづらいです。毎日、肉ばかりだったので、「野菜が食べたい」というと、翌日は、シーチキンサラダのみ。量はありますが、基本的には1品のようです。でも、マルタではどの家庭もこんな感じのようです。たまに他の家に住むおばあさんが、うさぎのシチューなどを持ってきてくれることもあり、それはおいしかったです。朝は、トーストかコーンフレイクと果物。昼はホームスティ先では出ないので、近くのカフェで惣菜パイなどを食べていました。どうしても魚が食べたくなると、やはり魚好きのスペイン人たちとマサシュロックという港町まで行って、レストランで食べました。
また洗濯はしてくれるのですが、1週間に一度だけ。2週間だけの滞在だったので、あまり着るものを持っておらず困りました。水の節約だと思いますが、洗濯機はまわさないが、洗面台で自分で洗濯するなら…と言われ、何度か洗いました。1週間分の衣類(乾くまでに時間もかかるので9日分は必要)を持っていくか、こまめに洗う必要があります。マルタの洗剤がきつく、手が荒れるので、ゴム手袋を持っていけばよかったと思いました。
授業以外の学校主催の「遊び」の時間割もあり、みんなで集まって踊りに行ったり、安いツアーで観光したりしました。ボートパーティやゴゾ島観光などは、旅行会社よりもずっと安いし、友達もできるので、おすすめです。掲示板に張り出されていて参加したい人は名前を書くことになっていますが、受付で料金を払わない限り予約したことにはならず、書き込んだのに定員いっぱいになり、もめている学生もいたので注意したほうがいいです。
バレッタからはどの方面へもバスが出ているので、イデムーナなどの古都やメリッハビーチ、ゴールデンベイなどに一本でいけます。ポパイヴィレッジまでは直通バスが日によってありませんが、メリッハベイから歩いて行けます。
また、よく学校のみんなと大勢でセントジュリアンのクラブに繰り出しましたが、バレッタへ戻るバスは平日でも夜中の2時くらいまで運行していました。夏場だけかもしれませんが。
ハイシーズンで授業料もホームスティ代も高い時期ではありますが、それでも夏にマルタを訪れることをおすすめします。ホストマザー曰く、冬のマルタはガランとしてとてもさみしいようです。
ホームスティ先が同じだったスイス人の女子学生が、ひとりで行動するのが苦手だったようで、どこに行くのも付いてきました。しかし、彼女の感情の起伏が激しかったので、それがストレスになりました。たったひとりだけのシェアメイトだったので食事でも話さないわけにはいかなし、外に出たところで、街が狭いのですぐに発見され、どうにも逃げ場がありませんでした。しかし、翌週、大勢のシェアメイトが入居し、楽になりました。こればかりは運なのでアドバイスしようもありませんが、雰囲気を壊さず、うまくかわせるようになりたいです。
マルタの人々はたいてい親切でのんびりしているのですが、バスだけは例外で、おつりをよこさなかったり、行き先を聞いても答えなかったりと対応は非常に悪かったです。特に年配の運転手はひどい人が多いです。
良かった点は、とにかく英語だけを話せたことです。日本人がほとんどいないので、話さざるを得なかったのですが。また、たくさんの留学生と昼はビーチ、夜はクラブとよく遊んだことです。最後、空港に行くときは、みんなで見送ってくれました。ちょうど、ワールドカップの決勝が行われていたときだったので、スペイン人の学生たちとともに、広場の巨大スクリーンの前で応援しました。
夏に行くのでしたら、日焼け止めクリームや帽子は持っていたほうがいいです。またクラゲが多く、「そこにジェリーフィッシュがいる!」と声をかけあったのですが、「ジェリーフィッシュ」という英単語の意味が分からず触ってしまった学生もいました。日本のクラゲと違って、かなり腫れるので気をつけてください。
定番ですが、折り紙や日本食を持っていくと喜ばれました。ホームスティ先は日本人が来るたび、鶴を折るのであきあきしているようでしたが、留学生たちと楽しむといいと思います。
また、ホームスティ先の食事は、日本人には味や食材などに耐えられないこともありますが、ヨーロッパはたいていこんな感じようです。肉ばかり出たら、惣菜パイで、ほうれん草のパイがどこでも売っているので、昼間によく食べて栄養のバランスを取っていました。体調を崩すと外国なので面倒なので、気をつけてください。
いろいろな業者さんのホームページを見て、ニチアイさんが一番、正直な感じがしたので、決めました。仕事の都合上、急に行くことを決めたので、間に合うか心配だったのですが、丁寧に対応していただきました(3週間もなかったと思います)。
ホームスティ先の希望などはよく聞いてくださり、助かりました。事前にホームスティ先の家族情報などが送られてきたので、よかったです。ただ、シェアルームを希望しながら、請求がシングルルームの料金になっていたのに、あわてていたため、気がつきませんでした。マルタに滞在中、気がつき、ニチアイさんに連絡をしました。マルタ滞在中はなかなかニチアイさんと連絡がつかず、ハラハラしたのですが、無事、学校を通じて返金してもらうことができました。
また、マルタに行くときはニチアイさんにお願いしたいと思います。お世話になりました。
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